2026-06-15
True Peakとは?音割れを防ぐために知っておきたい基礎知識
どうも、YouTube・Spotify向け音量最適化ツール TunelON(チュネロン) 運営者です!
動画編集、または音楽制作をした際に、
- 「編集ソフト上では0 dBを超えていないのに、配信後にザラつく」
- 「LUFSは合わせたけど、音割れについて大丈夫だろうか...」
などといった疑問や心配が出てくることがあります。
このとき重要になるのが今回の記事のテーマになっている、True Peak(トゥルーピーク) です。
True Peakは、簡単にいうと、
デジタル音声が再生・変換されたときに発生しうる“実際の最大音量”を予測する指標です。
LUFSが「人間が感じる平均的な音量」に近い指標であるのに対し、True Peakは「音割れしないための安全ライン」を見るための指標です。
※LUFSについてはコチラの記事で。

True Peakとは?
True Peakとは、音声信号の本当のピーク値を推定するための数値です。
音声編集ソフトでよく見るピークメーターは、多くの場合「サンプルピーク」を見ています。
サンプルピークとは、デジタル音声として記録されている点の中で、一番大きい値のことです。
ただし、実際に音が再生されるときは、点と点の間もなめらかな波形として復元されます。
このとき、記録されているサンプル上では0 dBFSを超えていなくても、
点と点の間で一瞬だけ0 dBFSを超えるようなピーク(インターサンプルピーク)が発生することがあります。
これを考慮して測るのがTrue Peakです。
つまりTrue Peakは、通常のピークメーターよりも、
実際に再生されたときの音割れリスクを確認しやすい指標といえます。
よって、音割れリスクを最小限にするためには、このTrue Peakを確認することが大切になります。
True Peakの単位
True Peakの単位には、dBTP が使われます。
dBTPは、
decibels True Peak
の略です。
たとえば、
- -1.0 dBTP
- -2.0 dBTP
- -0.3 dBTP
のように表記されます。
基本的には、0 dBTPに近いほどピークが大きく、
0 dBTPを超えると音割れや歪みのリスクが高くなります。
特にYouTubeやSpotifyなどにアップロードする場合、音声ファイルは配信サービス側で変換されることがあります。 その変換の過程でピークが少し上がることがあり、ギリギリまで大きくした音源は、再生時に歪みやすくなる場合があります。
サンプルピークとTrue Peakの違い
Sample PeakとTrue Peakは、似ていますが見ているものが少し違います。
| 項目 | Sample Peak | True Peak |
|---|---|---|
| 見ているもの | デジタル音声の記録点の最大値 | 再生時に起こりうる実際の最大値 |
| 単位 | dBFS | dBTP |
| 音割れ対策 | やや不十分な場合がある | より安全に確認しやすい |
| 配信向けチェック | 最低限の確認 | できれば確認したい |
デジタル上の点だけを見るのではなく、再生時の波形まで考えるため、True Peakの方が配信前の音割れチェックに向いています。
YouTube・Spotify向けのTrue Peak目安
まずは
-1.0 dBTP以下
をひとつの目安にするとよいのではないかと思います。
ただし、より安全寄りにしたい場合には -1.5〜-2.0 dBTP前後を検討することも大切かと思います。
True PeakとLUFSの違い
True PeakとLUFSは、どちらも音量調整でよく出てくる言葉ですが、役割が違います。
| 項目 | True Peak | LUFS |
|---|---|---|
| 何を見る? | 瞬間的な最大音量 | 人間が感じる平均的な音量 |
| 主な目的 | 音割れを防ぐ | 聞こえる音量感を整える |
| 単位 | dBTP | LUFS |
| 配信での役割 | 歪み対策 | 音量差の調整 |
つまり、
LUFSは「聞こえる音量」
True Peakは「音割れしない余裕」
を見るためのものです。
YouTubeやSpotify向けに音量を整える場合は、
-14 LUFS前後を目安にしつつ、True Peakも-1.0 dBTP以下に収める
という考え方がよいのではないでしょうか。
※LUFSについてはコチラの記事で。
よくある勘違い
0 dBFSを超えていなければ安全?
前述した通り、必ずしも安全とは限りません。
Sample Peakでは0 dBFS未満でも、True Peakでは0 dBTPを超えることがあります。
そのため、配信向けの音源では、通常のピークメーターだけでなく、True Peak対応のメーターで確認するのがおすすめです。
True Peakを下げると音が小さくなる?
少し余裕を持たせることで、ピーク部分は下がります。
ただし、全体の聞こえる音量はLUFSにも大きく関係します。
True Peakを-1.0 dBTP以下にしたからといって、必ずしも音が極端に小さくなるわけではありません。
LUFSだけ合わせれば大丈夫?
LUFSはとても大切ですが、それだけでは音割れ対策としては不十分な場合があります。
LUFSで平均的な音量を整え、True Peakで最大ピークを確認することで、より安心して配信しやすくなります。
True Peakを確認するタイミング
True Peakは、次のタイミングで確認しておくと安心です。
- 書き出し前
- 音量を大きく調整したあと
- リミッターやマキシマイザーを使ったあと
- 書き出し後(YouTubeやSpotify向けにアップロードする前)
特に、最後に書き出したファイルをもう一度チェックすることが大切です。
まとめ
True Peakは、配信時の音割れや歪みを防ぐために大切な指標です。
LUFSが「人間が感じる音量」を見るものだとすれば、True Peakは「音が割れないための余裕」を見るものです。
YouTubeやSpotify向けに音声・動画を公開する場合は、
LUFSだけでなく、True Peakも一緒に確認する
ことが大切です。
目安としては、まずは
-1.0 dBTP以下
を意識すると、配信時の音割れリスクを抑えやすくなります。
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LUFSやTrue Peakの数値に慣れていない方でも、公開前の音量チェックとして取り入れやすいと思いますのでぜひご利用ください!